C大阪・森島社長 乾退団について説明 処分後合流へ導けず「反省すべきものはあった」

 J1C大阪の森島寛晃社長(50)が9日、オンライン会見を行い、元日本代表MF乾貴士(33)と同日付で双方合意のもと契約を解除したことについて説明した。「チーム合流に向けていろんな話し合い重ねてきました。このような形となり、すごく残念には思っています」と経緯などについて話した。

 退団という結論になったことに対し「今回こういった行為を起こした中でチームを少し離れていろんな人たちに対して、いろんな思いもあったりする中で、現場の方に戻るタイミングというのをなかなか自分の中で決断をしきれなかった。クラブとしても何とか合流に向けて話はしてきたんですけれど、最終的にそこに合意はできなかった」と説明。乾から起こした行動への反省などはあったが、チーム合流への合意に至らなかった。

 乾は4月5日の柏戦(ヨドコウ)で途中交代を命じられた際の言動が問題視され、謹慎を命じられた。サポーターの前で暴言を吐くなど不服な態度を示し、試合後にもチーム規律・秩序を乱す行動が確認されたとして、クラブは4月14日に6試合出場停止の独自処分を科した。しかし5月14日の名古屋戦で処分が明けた後も練習に合流できずにいた。森島社長は5月28日にも緊急オンライン会見を開き、「監督とのミーティングも終わり、今回の件に関して和解もしっかりできています。復帰に向けて話をしているというのが現状です」と説明していた。

 処分解除後に合流できなかったことについて「クラブがもう少し早く動く中でそういう形を取れたのかなと反省すべきものはあったと思います。やれるという思いにさせてあげられなかったというのもあるかと思う」ともう少し早いアプローチが必要だったとした。森島社長が現役時代につけていたクラブの象徴的背番号「8」を今季志願して背負った乾。しかしリーグ戦出場わずか5試合、シーズン中での退団となった。

 乾は夏の移籍期間で他クラブへフリー移籍して現役続行の意向を示しているという。森島社長は「乾選手は今日まで多大なる貢献をC大阪にしてくれた。契約解除とはなりましたが、クラブからは感謝の思いでいっぱいです。今後、乾選手がサッカー界の中でまだまだ活躍されることを願っています」と話した。

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