C大阪 乾貴士と双方合意のもと契約解除「関係をリセットすることが良い選択」

 J1C大阪は9日、元日本代表MF乾貴士(34)と双方合意のもと、同日付で契約を解除することを発表した。昨年8月に10年ぶりにC大阪に復帰した乾は今季クラブの象徴となる背番号「8」を継承したが、シーズン中での退団となった。

 乾は4月5日の柏戦(ヨドコウ)で途中交代を命じられた際の言動が問題視され、謹慎を命じられた。サポーターの前で暴言を吐くなど不服な態度を示し、試合後にもチーム規律・秩序を乱す行動が確認されたとして、クラブは4月14日に6試合出場停止の独自処分を科した。しかし5月14日の名古屋戦で処分が明けてからも練習に合流できずにいた。C大阪の森島寛晃社長(50)は5月28日にオンライン会見を行い、「監督とのミーティングも終わり、今回の件に関して和解もしっかりできています。復帰に向けて話をしているというのが現状です」と説明していた。最終的に復帰することなく退団という結論となった。

 乾とC大阪・森島社長のコメントは次の通り。

 乾貴士「ファン・サポーターの皆さん、突然のニュースで驚かせて申し訳ありません。今日に至るまで色々なことを考えてきましたが、一度セレッソとの関係をリセットすることがお互いにとっての良い選択という結論になりました。当初の自分の行動で、皆さんにご迷惑をおかけした点については反省してますし、関係する方々にも謝罪もさせていただきました。クラブからの処分の間にも様々な意見反応をいただく中で、なかなか練習に復帰できる状況が整わない日々が続いてしまいました。この期間色々なことを考えましたが、大好きなサッカーを続けていくために、今日の結論に至りました。ファン・サポーターの皆さん、これまでともに戦った選手・スタッフ、セレッソに関わる全ての人たちには感謝の思いでいっぱいです。僕はセレッソ大阪の選手ではなくなりますが、セレッソの選手としてこれまで全力でプレーしてきました。これからもセレッソ大阪を応援しています、これまでありがとうございました」

 森島寛晃社長「いつもセレッソ大阪を応援いただきありがとうごいます。セレッソ大阪は乾貴士選手を双方合意のもと、本日6月9日付で契約解除することとなりました。乾選手のチーム合流に向け、これまで話し合いを重ねてまいりましたが、このような結果となり残念に思います。乾選手は2008年に期限付き移籍でセレッソ大阪の選手となって以来、今日に至るまで多大なる貢献をセレッソにもたらしてくれました。契約解除とはなりましたが、乾選手には感謝の思いでいっぱいです。今後の乾選手の活躍を心から願っております。最後に、ファン・サポーター、および関係者の皆様より、本件について多くのご意見を頂戴いたしました。ご心配をおかけしましたことを深くお詫びいたします」

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