J2徳島“幻のゴール”で連勝逃す MF杉森ネット揺らすもノーゴール判定 観客から怒号も

 「明治安田生命J2・山形1-0徳島」(27日、ポカリスエットスタジアム)

 J2徳島が“幻のゴール”で連勝を逃した。

 後半開始早々、交代で入ったばかりのMF西谷が右サイドを攻め上がり、グラウンダーのクロスを供給。相手に当たったこぼれ球を、MF杉森が右足で押し込みゴールネットを揺らした。だが、場内にゴールのアナウンスが流れ、ひとしきり杉森の今季リーグ戦初ゴールを祝った後に、主審からノーゴールの宣告。主審から説明を受けた選手によると、杉森のシュートの瞬間、オフサイドポジションにいたFW藤尾がGKの邪魔をしたことが理由だという。新型コロナ対策のため、声を出してのチャントやブーイングなどが禁止されていたが、このときばかりはスタジアムに怒号が飛び交った。

 試合後の会見でポヤトス監督は「審判のことに関してはここでは言いたくありません」と、コメントせず。西谷は「混乱というか、熱くなる選手もいて、あそこから失点につながった。切り替えないといけなかった」と反省を口にした。

 まさかの出来事で、流れは山形に傾いた。後半6分、昨オフに徳島から山形に移籍したMF小西が一発。コーナーキックのこぼれ球に左足を振り抜き、強烈な“恩返し弾”を決めた。小西は「難しい気持ちではあるが、本当に強い気持ちで徳島を出た。少しでも成長したところを見せたかったので、結果につながって良かった」と複雑そうな笑顔を浮かべた。

 この試合が今季2試合目のスタメン出場の小西。まだまだ確固たる地位をつかむには至っていない。サッカー選手としてもっと成長するために、さらなる高みを目指す。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サッカー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    スコア速報

    ランキング(サッカー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス