J1浦和は27日、定時株主総会で2021年の事業収支を報告し、営業収入について前年度から11億2000万円増の68億9100万円で純利益150万円とわずかながら2年ぶりに黒字を確保した。オンライン取材に応じた立花洋一代表取締役社長は「2年連続のコロナ禍の影響で非常に厳しい事業環境が継続したシーズンとなりました」と振り返った。
入場料収入は試合数が増加したことなどで前年度の4億2300万円から6億2600万円に。ただ、19年度は同収入が23億円だったこともあり、コロナ禍前には遠く及んでいない。
21年シーズンはリーグを6位で終えた。ルヴァン杯ではベスト4だったが、天皇杯では優勝を飾り、目標の一つだった今季のアジア・チャンピオンズリーグ出場権を得た。女子チームの浦和レッズレディースも皇后杯を制し、男女の活躍に立花代表は「チームのメンバーも頑張ってくれた結果。それを支えてくれたのは最高のファン、サポーター」と感謝を述べた。
またシーズンチケット購入者の中では、当初の想定を上回る数の試合が収容制限となったことにより発生した会費の払い戻しに対し、多くの辞退があった。「寄付」という形で収益となり、黒字にもつながった。立花代表は「世の中の流れはここ1、2年で急激に変化している。浦和レッズもそれを先取りするような形で変化を追うのではなく変化に柔軟に対応しつつ、その先をいこうと考えて今事業を進めている」とした上で、「ぶれることなく揺るぎのない経営をしていきたい」と話した。