湘南DF山本脩斗 執念の決勝弾「まず1勝が欲しかった」頭部激突で担架、4針縫う

 後半、攻め込む湘南・山本(左)=パナスタ
 G大阪に勝利し、喜ぶ湘南・山本=パナスタ
 G大阪に勝利し、喜ぶ湘南イレブン=パナスタ
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 「明治安田生命J1、G大阪0-1湘南」(17日、パナソニックスタジアム吹田)

 今季3分け5敗と開幕8戦未勝利だった湘南が元日本代表DF山本脩斗(36)の執念の決勝ゴールで待望の初勝利を飾った。湘南は勝ち点6で17位に浮上。4分け6敗の開幕10戦未勝利の神戸が最下位に転落した。

 36歳のベテランの執念が湘南に初勝利をもたらした。ロスタイム直前の後半45分、右サイドのMF石原からのクロスをゴール前に上がっていた山本がヘッドで決めた。山本はそのままクリアしようと飛び込んだG大阪DF三浦と激しく頭部を激突。出血し、起き上がることもできず担架で運ばれて交代となったが、この1点が勝利を決した。

 山口智監督もベテランの執念を絶賛する。「非常にしびれるゲームができたなと。課題の1点を取ることに対して、最後にみんなが思いを持ってつながっての1点だった。点を取った脩斗も素晴らしかったし、ああいう選手がいることでチームを引き締めてくれる。結果がない中での勝ちで、また次に向かってスタートを切れるという試合でした」と初勝利を振り返った。

 この日が自身44歳の誕生日。勝利後のロッカールームでは用意されたシェービングクリームとバースデーケーキを選手に顔中に塗りたくられ、喜びを分かち合った。「ロッカールームでえらいことなっていましたね、選手が。シェービングスプレーをかけてくれたり、ケーキを用意してくれたり。単純にうれしいですし。監督になって初めての誕生日での試合なので。この場所というのもありますし本当に勝てて良かったなと思います」。選手、スタッフとして16年間を過ごしたG大阪戦だったことも思いをより大きくさせた。

 決勝ゴール直後は激突の影響であまり覚えていないという山本も担架で運ばれる最中に意識もはっきりし、試合後の歓喜には参加した。「自分が決めたことよりも、まず1勝が欲しかった。これを今後も続けていかないといけない」。試合後に左目上を4針縫った痛々しい姿で、この日のヒーローは巻き返しを誓った。

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