京都退団のDF森脇が最後のマイクパフォーマンス 試合後スタジアムで“森脇劇場”

 京都・森脇良太は涙を流し京都サンガの応援曲を歌う(撮影・山口登)
 サポーターにあいさつする京都イレブン(撮影・山口登)
 サポーターにあいさつする京都イレブン(撮影・山口登)
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 「明治安田生命J2、京都0-0金沢」(5日、サンガスタジアム)

 前節を終えた時点で2位を確定させて2010年以来、12年ぶりのJ1復帰を決めた京都は0-0で引き分けた。ラスト3試合はスコアレスドローでのシーズン終了となった。試合後のファイナルセレモニーでは今季限りでの契約満了が発表された元日本代表DF森脇良太(35)が突如マイクを握り、J1昇格の喜びをサポーターと盛り上げた。

 チケット完売、9608人が詰めかけたスタジアムで応援への感謝とJ1昇格を報告したファイナルセレモニー。伊藤雅章社長、チョウ貴裁監督、松田天馬主将、西脇隆俊京都府知事があいさつを終え、終了かと思いきや、一人の選手が中央に歩み出た。

 サンガの“宴会部長”森脇である。「皆さんこんにちは~。森脇良太の名前は呼ばれてないですけど、マイクを握っちゃいました。皆さん申し訳ないです」と断りながら話は続く。「試合にも出ていない。契約満了になった。なぜ森脇がしゃべるんだと9割の方が思っていると思います。その通りです。ですが、ちょっとだけお時間をください」と独演会が始まった。

 J1昇格を達成した感謝をサポーターに伝える。自身は契約満了で退団となるが、「来年京都サンガスタイルを貫いて、J1に殴り込みにいきましょう!嵐山のように嵐を巻き起こしにいきましょう!」とスタンドをあおった。

 さらには「J1昇格の喜びと、今日ここにたくさんの方が集まってくれた思いを一緒にすべく森脇の大好きな『紫の勇者たち』を流したい」とクラブ応援歌を流し、タオルマフラーを回して盛り上げた。

 応援歌を歌い終えると「最後に一言だけ伝えさせてください」と再びマイクを握った。「皆さんここには素晴らしい紫の勇者たちがいます。若くて、才能があって、野心にあふれた勇者たちがいます。皆さんの情熱なくして京都サンガF.C.の成功はないと思っています。来シーズン新しい挑戦も始まりますけど、熱い情熱でサポートよろしくお願いします。本当はもっとしゃべりたいんですけど、みんな怒られちゃうのでこれで終わりたいと思います」。タオルマフラーで目頭をぬぐいながらマイクを置いた森脇にスタンドから拍手がそそがれた。

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