吉田、冨安、南野ら欧州組11人合流遅れ コンディション次第で国内組中心の編成も

 「W杯アジア最終予選、ベトナム-日本」(11日、ハノイ)

 日本代表は9日、W杯カタール大会アジア最終予選ベトナム戦に向けて現地で冒頭15分間を除く非公開で調整したが、主将の吉田麻也(33)=サンプドリア=ら11人を乗せたチャーター機が大幅に遅延し、全体練習に参加できなかった。残された練習機会は試合前日に試合会場で行う公式練習の1時間のみ。2連勝を狙うアウェー2連戦の初戦で思わぬ窮地に追い込まれた。

 日本代表が想定外のトラブルに見舞われた。この日の練習では招集された28人全員がそろう予定だったが、練習場には大迫ら17人の姿しかなかった。

 欧州組を乗せてオランダを出発したチャーター機は9日午前に到着する予定だったが、給油地ロシアで足止めされたため、ハノイ入りが大幅に遅れた。日本協会によると9日午後10時(日本時間10日午前0時)到着予定で、入国後は所定の検査を経て、宿舎のジムで汗を流す予定という。搭乗しているのは川島、吉田、板倉、冨安、原口、伊東、南野、古橋、守田、鎌田、堂安の計11人。主力が多数含まれており、チームへの影響は甚大だ。

 残された全体練習の機会は試合前日の10日に試合会場のミーディン国立競技場で行う一度だけ。公式練習のため時間は1時間に制限されている。コンディション調整に響くだけでなく、戦術や連係確認の時間も限られる。

 日本は最終予選で2カ月続けて2連戦の初戦を落としており、4位に沈む一因となっている。今月の初戦は最下位相手だけに“三度目の正直”となる勝ち点3が求められる。

 大迫、長友ら国内組10人と6日までに試合を終えた遠藤、三笘ら一部の欧州組7人は日本経由で既に現地入りしているが、「遅延組」は長距離移動と時差調整を強いられるため状態は不透明。「コンディションを見極める」と語っていた森保監督が、国内組を中心とした編成を決断する可能性も出てきた。思わぬ逆風にさらされた敵地での戦い。最終予選は一筋縄ではいかない。

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