J1川崎 三笘、田中が海外移籍も補強は最小限 竹内強化本部長「日本人選手中心で」

 「明治安田生命J1、川崎1-1浦和」(3日、等々力陸上競技場)

 首位を独走した川崎が浦和と1-1で引き分けて、リーグ連覇を決めた。後半に追い付かれたが勝ち点を85に伸ばし、2位の横浜MがG大阪に0-1で敗れて同72のままで差が13に広がったため、残り4試合で逆転の可能性が消えた。川崎は2018、19年以来、2度目の連覇で、4度の優勝は鹿島の8度に次いで横浜Mと並ぶ歴代2位。就任5季目の鬼木達監督(47)はJ1の監督として歴代最多4度目の制覇となった。

 今季の川崎は夏に大きな転換点を迎えた。絶対的な主力だった左FW三笘、MF田中が海外移籍。想定された事態とはいえ、戦力補充の必要に迫られた。だが、獲得したのは6月にはリストに挙げていたブラジル人FWマルシーニョのみと補強は最小限に抑えられた。

 クラブOBでもある竹内弘明強化本部長は「中盤には戦力がいる」と現有戦力を維持し、圧倒的な突破力を誇示していた三笘の後釜については「あれだけの個の力。補強前提で外国人をベースに考えた」と編成方針を説明した。中盤では負傷で戦線離脱していたMF大島の復帰を見据え、大卒新人のMF橘田については「計算の立つ選手になってくる」と成長を見守った。見立て通りに橘田は夏以降、主力に定着して出場時間を延ばした。

 大卒選手を積極的に獲得する理由の一つに、年齢的に海外移籍の可能性が低くなることがある。竹内強化本部長も「それはある」と認めるが、近年その傾向も崩れ始めた。昨オフにはMF守田が大卒3年で、今夏には三笘が同1年半で海を渡った。海外挑戦に歯止めが利かなくなりつつあり、編成の困難さは増していくことになる。

 海外移籍に否定的なわけではない。竹内強化本部長は「まずチームで活躍する。Jリーグで違いを見せられる選手になれば(交渉の)テーブルに乗せたい」と考えを明かす。一方で「魅力あるJリーグがあって、ここでも成長できるというサイクルができれば」と国内の活性化も願う。

 編成の根幹は「生え抜きや育成組織から育てるのがベース。ずっとフロンターレが大事にしている要素」(竹内強化本部長)と強調する。「適正な競争を維持したい」と大型補強には頼らず、「できれば(外国人)枠は埋めたくない。日本人選手が中心でやれるようなクラブの方がいい」と理想を掲げる。黄金期を築き上げながらも、哲学が揺らぐことない。

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