なでしこ・池田新監督「世代の壁なし」U19で活躍なら代表直結 五輪以来の国内合宿開始
サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」の候補選手による合宿が18日、千葉市内で初日を迎え、東京五輪以来となる活動を行った。国内組23人全員がそろった新チームの始動で、軽めの練習を約1時間こなした。練習前に「なでしこ」の歴史を選手とともに映像で振り返った池田太新監督(51)は、序列や実績を問わず、兼任するU-19女子日本代表から若手有望株を積極登用する強化方針を打ち出して競争意識を高めた。
強い「なでしこ」を取り戻す。「選手同士で切磋琢磨(せっさたくま)しながら、成長するのは素晴らしいこと。今回呼んでいない選手もまだまだ成長する」。8強で終えた東京五輪以来の活動で池田新監督が選手に競争を促した。
11年W杯優勝や12年ロンドン五輪銀メダルなど世界の強豪だった「なでしこ」だが、近年は思うような成績を残せていない。現状打破の第一歩となる今合宿には「WEリーグで力を出した選手」として、東京五輪には出ていなかった13人を選出した。
池田監督は来年U-20女子W杯を控えるU-19代表も兼任。「U-19で力をつけたら、なでしこに直結する」と選手に伝えたといい「世代の壁に関係なく強化していく」。森保監督がA代表と東京五輪代表を兼任した男子のように、1チーム2カテゴリーで若手の突き上げにも期待する。
11月には海外遠征で初陣を迎え、22年1、2月には23年女子W杯予選を兼ねたアジア杯(インド)を控える。「これからの未来を一緒に作っていこう」と指揮官。過去の栄光を超えていく。