豪州戦“4年前の快勝”再現なるか 守田、田中のインサイドハーフが攻守の鍵に

 「W杯アジア最終予選、日本-オーストラリア」(12日、埼玉スタジアム)

 日本代表のスタメンが発表され、MFには、これまでの3試合で先発している遠藤航(シュツットガルト)に加え、守田英正(サンタ・クララ)、田中碧(デュッセルドルフ)が起用された。

 3人とも役割としては、ボール奪取や攻撃へのつなぎを担っている。こうしたタイプの選手を3人起用し“トップ下”に選手を置かない場合は、この3選手が連係して攻守でポジションを替えていくことが重要になる。選手の特徴や、これまでの起用方法を考慮すると、遠藤が「アンカー」と呼ばれる中盤の後方に控える役割。守田と田中が「インサイドハーフ」と呼ばれる、主に中央のエリアで攻守にわたってプレーする役割を担うと見られる。

 サウジアラビア戦は、攻撃にスイッチを入れるパスの出し手を担っていた柴崎が、相手の“狙いどころ”になっていた。はっきりとした司令塔的な選手がいる、ということば、それだけその選手が狙われるリスクも高まるデメリットもある。

 3人のうち特に田中、守田が有機的にポジションを替えて、攻撃の起点を散らすことができれば、こうした“狙いどころ”は分散する。一方で、前線にも誰かは積極的に顔を出さなければ枚数が足りなくなるため、運動量や状況を見極める戦術眼が求められる。

 日本代表で、このシステムが“はまった”例で思い出されるのは、17年8月31日、ハリルホジッチ監督が率いたロシアW杯最終予選のオーストラリア戦。井手口、山口が中盤に入り、相手の攻撃の芽を摘み、浅野、井手口のゴールで勝利。この試合でW杯出場権獲得を決めた。

 4年前の再現なるか、森保監督の手腕と、選手のプレーが注目される。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サッカー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    スコア速報

    ランキング(サッカー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス