元神戸監督・フィンク氏“アイドル”イニエスタを語る「教えることは何もなかった」

 J1神戸の元監督トルステン・フィンク氏が、選手の移籍情報などを扱うウェブサイト、トランスファーマーケットとのインタビューで元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタを指揮した経験について話した。

 フィンク氏は「監督として、イニエスタのようなアイドルに何を教えることができるというのか」と全ての裁量を任せていたと言う。「チームがどうプレーしたいのか、戦術がどういうものなのかを説明することはできる。しかし、彼が仕事をするのにピッチでどう動かなければ示さなければならないということはない。彼自身がそれを分かっている」としている。

 なお、2020年に監督職を離れたが、関係は続いており、このほど優勝トロフィーのレプリカをプレゼントされたと言う。「大いに感謝している。彼は私にとても感謝していると言ってくれた」。

 さらにフィンク氏は日本で新たな挑戦をしているイニエスタの心情を説明。すでに多くのものを勝ち取った選手が、神戸で手にしたものの価値について話している。「キャリアの最後に全く違う国へ行き、キャプテンとして、そこで何かを勝ち取るというのも特別なもの。こういった選手のコメントを受け取るというのは私としてはとてもうれしい」。

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