アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）のアルアインを退団し、４年ぶりにＪ１広島に復帰した元日本代表のＤＦ塩谷司（３２）が１２日、広島市内で会見を行い、「身の引き締まる思い。強かった広島を取り戻せるように頑張りたい」と抱負を語った。背番号は３に決まった。

　前回の広島在籍時には３度のＪ１優勝に貢献した塩谷。今回の移籍にあたっては複数のＪリーグのクラブからオファーがあったとみられるが、「日本に戻るならサンフレッチェと決めていた。広島は自分にとって生まれ育った故郷のようなもの。家族そろって大好きな特別な場所」と“広島愛”を強調した。

　広島のＤＦラインは野上、荒木、佐々木で固定されているが、「厳しいポジション争いがあってこその強いチームだし、もちろん負けるつもりはない」ときっぱり。アルアインではＧＫとＦＷ以外のポジションはすべて経験しており、「チームにケガ人が多い時などはいろんな形で貢献できると思う」と頼もしい言葉を口にした。

　今季は残り６試合。コンディションを考慮して塩谷の出場も１１月以降の見通しで、出場試合はわずかとなりそうだが、「来年、再来年とサッカーは続いていく。強い広島を取り戻せるように（今季は）種まきをしていきたい」と、じっくりと腰を据えてチームの強化に取り組んでいく。