J1神戸・古橋 PSVとアンデルレヒトからWオファー 26歳、機は熟した

 J1神戸の日本代表FW古橋亨梧(26)にオランダ1部PSVアイントホーフェンと、ベルギー1部アンデルレヒトから獲得オファーが届いていることが10日、複数の関係者の話で分かった。古橋にとって悲願の欧州挑戦に向けて、今後はクラブ間での合意を目指していくことになる。

 神戸が誇る快速FWに欧州からの“招待状”が舞い込んだ。PSVとアンデルレヒトは具体的な条件も提示。古橋は来季以降も神戸との契約を残すが、PSV、アンデルレヒトともに移籍金の支払いに応じるという。

 PSVは80年代に欧州制覇の実績を持ち、オランダ1部で優勝24回の名門。今季の欧州チャンピオンズ・リーグに予選2回戦から出場し、東京五輪代表MF堂安律も所属している。ベルギー1部で優勝34回のアンデルレヒトは元ベルギー代表DFコンパニが監督を務めており、古橋を高く評価しているという。

 古橋は以前から欧州挑戦の意思を明確にしており、語学の習得にも励んでいる。18年のデイリースポーツインタビューではスペイン1部バルセロナでのプレーを夢見て「まず海外に行って活躍したい」と目を輝かせていた。19年夏にはオランダ1部AZとフローニンゲンが獲得に乗り出したが、神戸の残留要請に応じた。昨オフにも欧州から獲得の打診を受けたが、自身をJ1へと引き上げてくれた神戸への恩義を感じ、常にチーム事情を最優先してきた。

 今季は14得点でクラブ初の3季連続2桁得点を達成し、J1得点ランクで単独首位に立つ。日本代表でも今年に入り5試合3得点と存在感を増している。今後さらなるオファーが届く可能性もあるが、26歳という年齢は海外移籍を目指す上でラストチャンスとも言える。6月の代表活動では同じ大卒のMF伊東が「時間はない」と欧州行きを勧めていた。

 移籍が成立すればリーグ3位につける神戸の戦力に影響は避けられない。ただ、古橋にとって機は熟したと言ってもいい。中央大卒業後、J2岐阜から地道に歩んできた苦労人が海を渡るのか、注目が集まる。

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