MF田中碧「一番大事」金メダルへ鍵は初戦 ドイツ移籍で心機一転、いざ五輪へ
東京五輪に出場するサッカー男子の日本代表は7日、静岡県内で事前合宿3日目の練習を行い、J1川崎からドイツ2部デュッセルドルフに期限付き移籍したMF田中碧(22)はオンライン取材で「一番大事なのは初戦」と金メダル獲得への鍵を挙げた。FW前田大然(23)=横浜M=は部分合流したが、FW上田綺世(22)=鹿島=は3日連続で別メニュー調整となった。
金メダルという頂を目指すからこそ足元を見つめ直した。田中は「一番大事なのは初戦。(勝ち点)3を拾うか1か0でその後の戦いも変わってくる」と、22日の南アフリカ戦を最重要視した。
初戦に敗れた16年リオ五輪は1次リーグ敗退。勝利した12年ロンドン五輪は4位躍進と、その重みは歴史が証明している。初戦を落とし、1次リーグ突破に注力する事態となれば、肝心の決勝で「力が残らなくなる」。頭脳派ボランチは金メダルの道筋を逆算し、初戦の重要性を説いた。
五輪直前に海外移籍を選択。心機一転して大舞台に臨む。「金メダルを取るためにやっている。優勝すれば日本サッカーの価値も上がる」。中盤の底から日本を頂点に押し上げる。