神戸 ケニア代表FWマシカがJデビュー 5カ月ぶり実戦も「感覚は良かった」
「明治安田生命J1、湘南0-0神戸」(17日、レモンガススタジアム平塚)
神戸は敵地で引き分け、6戦不敗で暫定3位を守った。新加入のケニア代表FWアユブ・マシカ(28)がJリーグデビューを果たした。日本代表FW古橋亨梧(26)は無得点に終わり、連続得点は4試合で止まった。
マシカは0-0の後半21分、膠着(こうちゃく)を打ち破る一手として2トップの一角で投入された。5分後にシュートを放って好機に絡むと、「一番心地良くプレーできる」という左サイドから持ち味のスピードを生かした仕掛けで前線を活性化させた。ゴールこそ生まれなかったが「感覚は良かった」と初陣に手応えをにじませた。
20年1月からイングランド2部レディングへ期限付き移籍し、同年7月まで所属したが、その後は無所属となっていた。最後の実戦は昨年11月にケニア代表としてプレーしたアフリカネーションズ杯予選で、約5カ月ぶりのピッチだった。3月26日に来日し、14日間の待機期間を経て4月10日に神戸入り。同14日に全体練習に合流したばかりだった。
起用に踏み切った三浦淳寛監督(46)は「一対一の仕掛けや一瞬のスピードなど可能性を感じた。最適なポジションを探していきたい」と評価した。前線の新たなオプションとして十分な期待を抱かせるJデビューとなった。