なでしこ7-0圧勝 高倉監督「ここで五輪決勝を」長谷川技あり弾、菅沢ハット

 試合後にスタンドに向かって手を振る日本代表・長谷川唯(撮影・堀内翔)
 後半、交代した高橋はな(左)を笑顔で迎える日本代表・高倉麻子監督(撮影・堀内翔)
 後半、ハットトリックを決めて祝福される日本代表・菅沢優衣香(撮影・堀内翔)
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 「女子国際親善試合、日本7-0パナマ」(11日、国立競技場)

 日本代表“なでしこジャパン”が8日のパラグアイ戦(ユアスタ)に続き大量7得点。2019年11月に完成した、東京五輪決勝の舞台となる国立競技場での、男女通じて初の日本代表戦を圧勝で飾った。

 高倉監督は「7点取って勝てたことは良かったと思いますけど、なかなか停滞する時間もありましたし、細かいところで判断ミスや精度の低さも目立った。そういうところを上げていかないと。守備の所はチームとしてやってきている。ポジショニングや圧力をかけていくところは良くなったと思います」と収穫と課題を挙げた。

 さらに、「素晴らしいスタジアムで声援も聞こえましたし、ぜひここで決勝を迎えたい強い気持ちを持ちました」と東京五輪決勝進出を思い描いた。

 日本は司令塔のMF長谷川唯(ACミラン)を攻撃の起点に、巧みなパスワークで引き気味の相手守備網を切り裂いた。

 2-0で迎えた前半32分には長谷川自身が技ありゴールで代表9得点目を挙げた。ペナルティーエリア内でこぼれ球を広い、ふわりと浮かせたシュートは、ジャンプした相手DFの頭上をわずかに越えてゴールに吸い込まれた。

 長谷川は「シュートを相手に当てたりしていたので、あれは自分の得意の形というか、他の場面でも出していけばもっと大量得点につないだと思うので、質の所を挙げていきたい」と振り返った。

 前半9、42分に2得点を奪っていた菅沢は、5-0で迎えた後半11分、長谷川から左サイドでパスを受けたFW岩渕真奈(アストンビラ)の正確なクロスをゴール前中央で、ドンピシャで頭で合わせてハットトリックを達成。代表通算24得点とした。

 「どのゴールも良かったですが、他にもチャンスがあったので修正したい。残り少ない期間ですけど合宿だったり親善試合でしっかりアピールしながらチーム力を高めて行けたらと思います」と五輪代表入りを誓った。

 DF清水梨紗(日テレ)、途中出場のMF杉田妃和(INAC神戸)は代表初ゴールを決めた。

 国際サッカー連盟(FIFA)ランキングでは日本が10位、パナマは59位。

 ▽日本の得点は次の通り。

 ・前半9分 菅沢

 ・前半16分 清水

 ・前半32分 長谷川

 ・前半42分 菅沢

 ・前半45分 籾木

 ・後半11分 菅沢

 ・後半16分 杉田

 ▽日本のスタメンは以下の通り。

 GK 山下杏也加(INAC神戸)

 DF 清水梨紗(日テレ)、高橋はな(浦和)、宝田沙織(スピリッツ)

 MF 中島依美(INAC神戸)、長谷川唯(ACミラン)、林穂之香(AIK)、北村菜々美(日テレ)

 FW 岩渕真奈(アストンビラ)、菅沢優衣香(浦和)、籾木結花(レイン)

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