C大阪・大久保「ここでやらないと後がない」覚悟の開幕戦で決勝ゴール
「明治安田生命J1、C大阪2-0柏」(27日、ヤンマースタジアム長居)
15年ぶりに復帰したC大阪での開幕戦でFW大久保嘉人(38)が、決勝点となる先制ゴールを決め、自身が持つJ1通算最多得点の記録を186点に伸ばした。試合後は「ここでやらないと後がない」という気持ちで試合に臨んでいたと明かした。
前半42分に、右サイドの松田陸から入れられたクロスに、瞬間的に飛び込んだ。頭で逆サイドにボールをたたき込む決定力の高さを見せつけ、健在ぶりを示した。
「ボールが触れれば、あとゴール前でボールがくればできると自信は持っていました」という思いを持っていたという大久保。「それまで、いい形で抜け出したりとか、なにか点が入りそうな感じがあったので、その瞬間に、陸からのいいボールがきたし、あのボールっていうのはね陸もかなりうまいので、自分はディフェンスを外してできればいいなとはずっと思ったので。それがどんぴしゃに入りました」とストライカーの視点で振り返った。
キャンプ中はチーム練習で主力組に入ることはなかったという大久保。先発起用も、事前に直接はクルピ監督から聞いていないといい、「3日前ぐらいに、いきなり先発組に入って、自分でもまさかね、驚いた。メンバーに入ればいいなぐらいな感じだったんで」と率直な思いも漏らした。しかし、その一方で、「驚いたし、ここでやらないと後がないっていう気持ちになりました」と覚悟も決まったと明かした。
味方選手からのパスが入ったことで自身のプレーにリズムができたとも振り返り、「みんな意識して(自分を)見てくれていますし。ああやって、単純にですけどボールを当ててくれたりとか、それで自分はリズムをつくっていけているので、それはメチャクチャやりやすかったです」と感謝していた。