市立船橋4強逃す 石田主将「勢いに飲まれた」帝京長岡に屈す

 「全国高校サッカー選手権・準々決勝、帝京長岡2-1市立船橋」(5日、フクダ電子アリーナ)

 6度目の全国制覇を狙い7年ぶりの8強に進んだ市立船橋(千葉)は1-2で帝京長岡(新潟)に敗れ、ベスト4とはならなかった。

 DF石田侑資主将(3年)は負けた試合後のオンライン会見で涙した。「うまく頭が回ってないです。思い出すことがうまく言葉にできません。今の気持ちとして、このチームでもっとやりたかったというのが一番の思いです」と振り絞った。

 前半に2点を決められ苦しい展開となり、相手に試合の主導権は握られた。試合終了間際に意地の1点を返したが、すでに遅かった。石田は「止めて蹴るの部分、ボールに関わり続けてどんどん前にくる勢いにのまれてしまった」と相手との差を痛感した。

 キャプテンとしての後悔も口にした。「もっと仲間を鼓舞して声を出せばよかった」と振り返った。それでも「手を抜くことはなかった」と、ここまで全力で進んできたことには胸を張った。

 最後に「1、2年生に関しては、この悔しさを忘れずに仲間と切磋琢磨して信じ合ってやってほしい。悔しさを糧に日本一を取ってほしい」と石田。名門・市立船橋6度目の優勝は後輩たちに託した。

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