香川のサラゴサ退団に同情論も…スペイン紙「クラブが恩返しを許さなかった」

 サッカースペイン2部リーグ・サラゴサが2日(日本時間3日)に元日本代表MF香川真司(31)と契約解除したことに対して、ファンが納得していないとスペインのマルカ紙が伝えている。

 同紙は、クラブ首脳陣のやり方は強引で、周囲の支持を得られていないものだとした。香川の“追い出し”のため、プレシーズンマッチに出場させなかっただけでなく、登録外とする対応も。最近数週間は、クラブの誰もがこの件について説明しなかったという。

 香川はサラゴサへ移籍するために給料カットと2部カテゴリーでのプレーを受け入れ、元所属選手のMFアンデル・エレーラとともにクラブ財政支援のため募金を募り、チーム残留のため年俸ダウンを受け入れる姿勢を見せていた。

 同紙では「日本人選手は(サラゴサの)街とファンの愛情を喜び、その恩返しをすることを望んでいたが、クラブはそれを許さなかった」としている。 

 1年前に行われた入団会見での熱烈歓迎ぶりから一転した冷徹な対応。加えてクラブ財政が困難を極めている状況の中、契約解除のため構想外となる香川に残り契約期間の給料総額150万ユーロ(約1億8500万円)を支払うことを疑問視する声があるという。

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