J1神戸・佐々木大樹が目指すアンカーでの新境地 サンペールの代役で終わらない

 オンラインでの取材に応じるMF佐々木大樹(C)VISSEL KOBE)
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 J1神戸は29日、次節札幌戦(8月2日、札幌ド)に向けて神戸市内で非公開練習を行い、MF佐々木大樹(20)がオンラインでの取材に応じた。

 26日のG大阪戦では18年8月1日のC大阪以来となる先発出場。欠場したMFセルジ・サンペール(25)に代わって中盤の底に位置する“アンカー”で66分間プレーしたプロ3年目は「もうちょっと結果を残したかった。もっとアシストやゴール得点につながるプレーをしたかった」と反省交じりに振り返った。

 島根県浜田市出身で、18年に神戸U-18からトップチームに昇格。J1デビューとなった同年4月の浦和戦でプロ初得点を決め、同年8月からブラジル1部パルメイラスへの1年間の期限付き移籍を経験した。19年8月に神戸へ復帰したが公式戦の出場機会はなく、厳しい状況が続いていた。

 だが、今季はアンカーとしてトルステン・フィンク監督(52)の評価が一変した。11日の大分戦(昭和電ド)に途中出場で今季初出場を果たすと、既に3試合のピッチを踏んだ。本来の主戦場だったトップ下や前線での起用ではないが「やりがいもあって楽しい。守備をする楽しさを最近は感じる」と前向きにとらえている。

 佐々木を抜てきしたフィンク監督からは「自分の良さを出していけ」と言われたという。「攻撃でどれだけ前に(縦パスを)つけられるか」と課題は自覚している。一方で繊細なタッチのドリブルは中盤の底からの推進力も生み出している。「セルジ(サンペール)にはないものが僕にはある。守備もできて、攻撃参加もできるボランチになれれば」と新たな理想を描く。

 パルメイラスではトップチームでの出場はかなわず、復帰後も雌伏の日々を過ごした。「勘違いしている部分もあった。一からメンタルも作ってきた」と今季に懸ける決意をにじませた。中盤の底で新境地を拓いた東京五輪世代。サンペールの代役では終わらない。

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