J1神戸“古橋頼み”露呈…決定力不足で5試合ぶり黒星 イニエスタの負担も懸念
「明治安田生命J1、神戸0-2G大阪」(26日、ノエビアスタジアム神戸)
敗因は明らかだった。神戸は決定力不足が響き、5試合ぶりの黒星を喫した。自身も4本のシュートを放った元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(36)が何度も決定機を演出したが、12本のシュートは全て空砲に終わった。
イニエスタは1点を追う後半32分、FW古橋に決定的なスルーパスを送ったが、G大阪GK東口の好守に阻まれた。背番号8は同39分にも右サイドでFW小川に絶妙のスルーパスを供給。ペナルティーエリア内でフリーとなった小川は中央へ折り返すが、惜しくも味方に合わなかった。
2試合連続無得点にフィンク監督は「相手GKが多くの好セーブを見せたことは事実だが、基本的にチャンスを作ったら決めなければいけない。チャンスをモノにできないチームは勝てない」と断じた。両チーム最多のシュート6本を放った古橋は「僕が決め切っていれば、この結果にはならなかった。すごく反省しなければいけない」とうなだれた。
昨季は優勝した横浜Mに続くリーグ2位の61得点を挙げたが、今季は7試合でわずか6得点。1試合1得点ペースを割った。リーグ戦の得点者は古橋(4得点)と新加入のFWドウグラス(2得点)のみ。昨季J1清水で14得点を挙げたドウグラスだが、直近2試合でシュート1本と適応に時間を費やしている。攻撃は“古橋頼み”で、25歳の両足に大きな重圧がのし掛かっている。
試合を決め切れないことで、イニエスタの出場時間を引っ張らざるを得ない状況になっている。9日間で3試合目となったG大阪戦でもフル出場。夏場の中3日の3連戦でイニエスタの出場時間は259分間に達している。スプリントの少ないプレースタイルとはいえ、36歳にとって疲労の蓄積は避けられない。次節札幌戦(8月2日、札幌ド)まで中6日。イニエスタの回復状況が懸念される。





