川口能活氏、那須大亮氏から“競技サッカーを離れる高3生へ”贈る言葉

 Jリーグなどサッカーで活躍した川口能活氏、那須大亮氏が27日、高校生向けのオンライン授業を行った。神奈川、新潟、山口、沖縄各県のサッカー部の高校生に実体験をまじえながら思いを伝えた。オンラインでの取材にも応じた。

 2人は高校生からの、「部活がなくなり悔しい」といった思いや、「キャプテンとして、どうチームをまとめればいいか」といった質問に実体験をまじえながら答えていった。

 新型コロナウイルスの影響でインターハイが中止になるなど、今年の高校3年生は極めてスポーツを行うのが難しい状況にある。生の声を聞いた川口氏は「新しい目標を立てて、また第一歩を踏み出してほしいなという気持ちがさらに強くなりました」。那須氏も、自分たちの言葉がすべてではないとした上で、「思考の中でのヒントになればいいなと思いました」と一助にしてもらうことを望んだ。

 中には高校限りで競技サッカーから離れるケースもある。那須氏は「人生は続くわけであって、感じた感情だったり、気持ちとかを無駄にしてはいけないと思っていて」と語り、続けた。

 「悲しみだったり、つらさ、その思いだけで残してほしくないんですよ。本当につらい出来事ということで残ってしまうので。だから、とにかく前に進むというよりは、考えだったり、自分の気持ちの部分を、より高めるというか…。すぐには無理なんですけど、少しでも高めていただいて、そのことって次への目標につながることなので。本人たちではどうしようもできない部分もあるので、まわりの方が検証してあげたり、アドバイスをして上げたり、幅を持たせてあげるということをしてあげられればいいと思いますし、最後じゃないということを、サッカー以外のことであっても、今の気持ち、感じていることを大切にしてもらって進んでほしいと思います」

 川口氏は、インターハイが中止になる異例の事態を「なかなかないことに遭遇してしまった」と発想を変えることを提案。「その後、その時の悔しさをバネに、また新しいモチベーションを、新しい何か目標を立てて、何かを何か成し遂げてほしいなという期待感はあります」と語った上で、「仕事でサッカーに関わらなかったとしても、サッカーを続けてほしい。仕事でなくても、例えば、大学で本格的にやらなかったとしても、もしかしたら遊びでやることもあるかもしれない。サッカーで築き上げてきた人生観を今後、人生に生かしてほしい。言葉で言うことは簡単ですけど、それをこの年代の子たちに成し遂げてほしいと思います」との言葉を贈った。

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