サッカー元日本代表GK川口能活氏 現役高校生にエール「強さを身につけてほしい」

 サッカー元日本代表GKの川口能活氏(44)と、元Jリーガーの那須大亮氏(38)が27日、全国のサッカー部員を対象にオンライン授業を行った。今夏の全国高校総体(インターハイ)が中止となり、全国の高校生へ「明日へのエールプロジェクト」として行われた授業の第2弾。現役の部員ら120人が参加した。

 川口氏は清水商(静岡)時代に四つの目標(1)チームでレギュラーを取る(2)静岡県の選抜に選ばれる(3)アンダーのカテゴリーの日本代表に選ばれる(4)冬の全国高校選手権で優勝する-を立て、紙に書いて部屋の壁に貼っていたエピソードを披露。3年生のときは主将を務めたものの、試合に勝てないことで常に自問自答していたと打ち明けた。

 そのときに抱いていた気持ちを問われ「サッカーは協調性が大事。自分だけ良ければいいということではなく、みんなの気持ちを理解することが大事。試合に出られる選手は必然的にモチベーションは上がる。でも試合に出られない選手は、どうしてもテンションを上げるのが難しい。そういう選手に声をかけてあげることが大事」などと答えた。

 今夏のインターハイが中止となったことに「自分がもし同じ立場だったら、何をしていいか分からないというのは分かる。行き場がないというか、そういう気持ちを痛いほど感じる」とした上で「どんな道に進むにしても、1日の中で無駄なことはないと思う。いろいろなことを積み重ねてほしい。目標を立てることも大事だが、同時に達成できないこともある。気持ちの切り替えが大事。強さを身につけてほしい」と訴えた。

 また、那須氏は「苦しい、つらいという気持ちを絶対に忘れないでほしい。そして、もがくことから逃げない。ちょっとでももがくと、次の目標が出てくる」と口にしていた。

 川口氏は現在、指導者として未来の日本代表の育成に務めており、那須氏は自身のYouTubeチャンネルを開設し、さまざまな形でサッカーの魅力を発信している。

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