バルサBの安部裕葵が公式メディアで近況報告 帰国して東京でリハビリ

 スペイン1部バルセロナは18日、Bチームに所属するFW安部裕葵(21)のインタビューをクラブ公式メディアで公開した。安部は2月2日のリーグ戦で負傷し、同11日にはクラブからフィンランドで右太腿裏の腱の手術を受け、5カ月間離脱すると発表されていた。

 8分19秒の動画で安部は「今、日本の東京から話しています」と帰国していたことを明かし、「朝起きて(午前)9時から12時までと、午後は1時半から6時まで、かなりの時間体と向き合っていた、今は少しずつ走り出してペースも上がってきているので、最近は動けるのが楽しい」とリハビリの様子について語った。週に1度、ビデオ通話を通してバルセロナのスタッフとリハビリの計画を話し合っているという。

 日本での新型コロナウイルス感染拡大の状況を問われ「海外も深刻ですが、日本全体も危機感が高まっている」と答えた。インタビューは東京都に緊急事態宣言が発令された7日夜に行われたと見られ、「ちょうど本日、緊急事態宣言が出てバタバタと大変だと思うんですが、ここからみんなで協力していくことが重要。東京も大変だが、うまくストレスをためずにやれることをやって、心も体もいい状態でスペインに戻りたい」との考えを述べた。

 来季については「何も判断できない」とし、「時間もあるのでしっかりケガを治すことができる。変に急いでというのが怖かった。焦りは絶対良くないので、時間があるということは『そうしなさい』と言われているようなもの。焦らず自分の体と向き合って次の開幕のために準備したい」と語った。

 チームメートに対して「ケガをしてからも温かく、メッセージもくれたし、支えられていることを実感している」と感謝を語り、スペインに戻ったら「みんなで集まってボールを蹴り合ったりしたい。日常を取り戻すだけで幸福感を感じると思う。みんなと一緒に普通のことをするだけで満足すると思う」と笑みを浮かべた。

 最後に「しっかり復帰して自分の活躍する姿を早く見せたい。世界中が大変な時期ですが、みんなで手を取り合って乗り越えられれば。僕はサッカーでいいニュースを届けたい」と日本のサポーターへ語り掛けた。

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