本田圭佑 ブラジルデビュー弾!先制PK決めた 地元メディア軒並み好評価
「ブラジル1部、ボタフォゴ1-1バングー」(15日、リオデジャネイロ)
サッカーのブラジル1部ボタフォゴの元日本代表FW本田圭佑(33)は15日、本拠地の五輪スタジアムで行われたリオデジャネイロ州選手権のバングー戦でデビューし、前半28分に先制のPKを決めた。試合は後半13分に追い付かれて1-1で引き分け、先発の本田は同17分に交代した。本田は東京五輪にオーバーエージ(24歳以上)枠での出場を熱望。アピールの機会を求めて2月にボタフォゴに加入した。
本田がPKを蹴ると、ボールが突き刺さったゴール左隅とは逆方向にGKが横っ跳びした。上半身でフェイントを仕掛け、左足シュートは鋭く正確に。高い技術の詰まった一発で、背番号4が新天地デビューを飾った。
新型コロナウイルスの感染拡大でサポーターが入場できなかった。試合前日にツイッターで「無観客の試合でもモチベーションには悪い影響はないかな。小さい頃から常に観客をイメージしながらトレーニングしてたから」と活躍を期した本田は、さすがの集中力と決定力を見せつけた。
惜しくもゴールに結実しなかったが、狙い澄ましたスルーパスで味方選手をGKと1対1にする場面もあった。試合を速報した地元メディアの評価は軒並み好意的で、中継を観戦したファンからの反響も大きかった。
目標の五輪代表入りへ幸先のいいスタートを切ったが、感染拡大が限定的なブラジルでもプロスポーツは全面的に中断の方向という。そうなれば暗雲が広がるが、サッカー界きっての開拓者は新たな逆境をどう乗り越えるだろうか。