日本サッカー協会は１３日、ユアテックスタジアム仙台で４月１１日に行う予定だった、なでしこジャパン対ニュージーランド女子代表の国際親善試合を中止すると発表した。

　なでしこジャパンの高倉麻子監督は、ファン・サポーターや宮城県、仙台市など関係各位への思いから試合中止について「残念に思います」とした一方で、「多くの方がこの新しい病気と戦う日々の中で疲弊し、消耗し、苦しんでいることに対して心を痛めています。スポーツを指導する立場に身を置く者として、人々の健やかな生活以上に望むものはありません」と心境についてコメントした。

　その上で、「この苦しみを一緒に乗り越え、笑顔で暮らせる日々を取り戻し、一日も早く皆さんと一緒にサッカーを楽しめる日が戻ることを心から願っています。この難局を、全員が一丸となって、チームワークで乗り切って行けたら嬉しいです」と前を見据えた。

　女子日本代表、なでしこジャパンの強化スケジュールは、４月にニュージーランド戦が組み込まれていたが、これが中止となった。以後、５月８日からトレーニングキャンプ、６月６日か７日に国際親善試合が予定されている。その後、６月下旬の和歌山でのトレーニングキャンプ、７月１６日にサンガスタジアムでの試合（対戦チーム未定）を経て、東京五輪を迎えるスケジュールになっている。