横浜FC、13年ぶりJ1でドロー発進 中村俊輔が奮闘…歴代4位最年長出場
「明治安田生命J1、神戸1-1横浜FC」(23日、ノエビアスタジアム神戸)
走って、耐えに耐え抜いてアウェーでつかんだ勝ち点1だ。13年ぶりJ1に復帰した横浜FCが天皇杯王者の神戸に食らいついて開幕戦を引き分けた。先発出場したMF中村は「下さん(監督)の理想のサッカーではないがポジティブにとらえたい」と胸を張った。
防戦一方の展開、カウンターから少ないチャンスをものにした。左サイドからあがったクロスのこぼれ球をJ1初出場のMF瀬古が冷静に沈め先制点を奪った。こん身のガッツポーズが飛び出した場面を「自分にとって特別な1日」と振り返った。「少しのきっかけで一気に伸びる」と中村は若手の成長にうなずいた。
後半は失点したものの下平監督は「割り切って引いてカウンターを狙っていた」と想定内の試合運びをした。「俊輔は全体をコントロールしてカウンターの起点になっていた」と大ベテランの奮闘も褒め称えた。
41歳7カ月30日で歴代4位の最年長出場記録を更新した中村は「個は足りてない。課題は見えた」と決して満足はしていない。