武蔵 代表初ゴール!ぶっつけ3バックで森保J白星発進

 「東アジアE-1選手権、日本2-1中国」(10日、釜山)

 2年に1度開催されるサッカーの東アジアE-1選手権が開幕し、3大会ぶりの優勝を目指す男子の日本は中国を2-1で下した。東京五輪世代を中心とした国内組の編成で臨む日本はMF鈴木武蔵(25)=札幌=が前半29分に先制弾。後半25分にDF三浦弦太(24)=G大阪=が加点し、逃げ切った。日本は14日に香港、18日に韓国と対戦する。女子の韓国-中国は0-0で引き分け。日本代表「なでしこジャパン」は11日に台湾と顔を合わせる。

 ストライカーの本能で仕留めた。前半29分。左サイドのDF佐々木の縦パスが起点となり、MF森島が前向きでボールを受けると、MF鈴木の体が反応した。「相手に走り勝つことだけを考えた」。大きなストライドで加速すると、低く速いクロスを左足で捉えた。「(ミートは)ほとんど感覚というか…。FWの感覚ですね」と記念のAマッチ初ゴールを振り返った。

 胸に期するものがあった。11月の代表活動。敵地のキルギス戦では途中出場、ホームでのベネズエラ戦は先発しながらいずれも無得点だった。特に国内組だけで臨み、差を見せつけられたベネズエラ戦は45分間だけで退き「本当に悔しい思いをした」。痛感した力不足。ゴールへの渇望は高まる一方だった。

 国内リーグ終了から中2日という過密日程で迎えた中国戦は3バックの布陣を敷いたが、本格的な戦術練習はなくまさしくぶっつけ本番。それでも「クラブでは1トップもシャドーもやっているので、動きはわかる」と適応性を見せた。

 23人中、14人が五輪世代。合宿開始時には、森保監督から若いチームを引っ張ることを求められた。「そこの自覚はある。もう若くないんで。チームの中心というつもりでやっている。(同じ言葉をかけられた三浦と共に)その2人が点を取れたのは良かった」と胸を張った。

 欲しかった代表初ゴール。だが、世代を代表してリオ五輪を戦い、その後の飛躍を誓ってきた男だ。約3年4カ月ぶりとなる日の丸を背負っての一撃に満足感はない。「1点では足りない。残りの試合でも点を取ってアピールしたい」。この成功体験をさらなる成長に変える。

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