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【記者の視点】また突かれた長友の裏 4戦0封全勝ターン森保Jに見逃せない課題

 7大会連続のW杯出場を目指すサッカー日本代表は、14日に行われた敵地でのキルギス戦に2-0で勝利。2次予選の前半戦を、4戦全勝無失点とこれ以上ない結果で折り返した。4戦中、3試合がアウェー戦で、それぞれ異なる環境で勝ち切ったところには、適応力の高さを見せた。一方でキルギス戦では、Aマッチ歴代2位の122試合目の出場となったDF長友佑都(33)=ガラタサライ=の左サイドを徹底的に狙われて何度もピンチを招くなど、盤石な結果に隠れている修正すべき課題が見えた。

  ◇  ◇

 節目の試合を達成した男の表情は、どこか曇りがちだった。「アジアの壁」と称された井原氏に代表キャップ数で肩を並べた長友は「こんなに光栄なことはない」と語りながらも、執ように自身の裏のスペースを狙われ続けたキルギス戦を振り返ると「難しい部分はあった」と悔やんだ。

 アジアでの戦いと考えれば、珍しい光景とも言えた。身長170センチと小柄な長友は、確かに空中戦で強さを発揮するタイプではないが、体格差を無尽蔵の走力や駆け引きなどで埋めてきた。キルギス戦では強みを発揮できず、やられ続けた。

 ここにはアジア杯から続くチームとしての課題が未修正という事実が見て取れる。中央左側のDFキチンから長いボールを対角線に供給し、高さのない左サイドを狙うという対日本用に用意されたキルギスの戦術は、日本側もスカウティングでも予測。日本は供給元を封じにかかるが、5-3-2という変則布陣に対して前線の守備がはまらず、ロングボールを蹴られ続けた。

 この布陣は2月1日、アブダビでのアジア杯決勝で対戦したカタールと同じものだ。日本は前線からの守備を改善するのに時間を要し、前半だけで2失点し敗れた。この日のキルギス戦でもピッチ上で修正できずに苦戦。相手の決定力のなさ、GK権田のビッグセーブに救われたが、2月に露呈した課題はいまだ解決していない。

 豪雨のヤンゴン、人工芝のドゥシャンベ、そして劣悪ピッチのビシケク。気温も時差もピッチの状態も、全て異なるアウェー3戦を含めての4戦全勝無失点は、間違いなく日本のたくましさを示している。だがアジア最終予選、その先に待つ世界との戦いを考えれば、露呈する課題から目を背けてはいけない。(デイリースポーツ・サッカー日本代表担当・松落大樹)

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