小川慶治朗、残留前進2発!生え抜きの右足で神戸快勝9位浮上 イニエスタから称賛

 「明治安田生命J1、神戸2-0仙台」(2日、ノエビアスタジアム神戸)

 神戸はFW小川慶治朗(27)の2得点で仙台を2-0で下した。9位に浮上し、J1残留へ前進した。川崎はMF田中碧(21)のゴールなどで広島に2-1で勝ち、4位に浮上。FC東京は大分を2-0で下し、首位鹿島と勝ち点59で並んだ。湘南-G大阪は3日に行われる。

 生え抜きの右足が神戸のJ1残留を大きく引き寄せた。前半16分、ゴール前の混戦でFW小川が放ったシュートは相手DFに当たってゴールに吸い込まれた。貴重な先制点は「狙っていた」というクラブのJ1通算900得点目となった。

 1-0の後半24分にはFW古橋のパスを受けて追加点。J1での1試合2得点は12年以来7年ぶりとなるが「得点を取るのを当たり前にしたい思いがあるので、自分の中では淡々としている」と控えめに振り返った。

 中学時代から神戸の下部組織で育ち、10年にプロデビュー。昨夏の湘南への期限付き移籍を除くと、ほぼ神戸一筋で歩んできた。今季も途中出場が多く、先発出場は8月2日のG大阪戦以来9試合ぶり。「悔しい思いはしているが、ぶれずに練習は続けている。結果を出せてホッとした」と笑みを浮かべ、MFイニエスタからは「彼のために喜んでいる。チームというのは11人だけではなく、それ以上の人数で成り立っていると証明してくれた」と賛辞を送られた。

 3試合ぶりの勝利で大きな勝ち点3をつかみ、下位チームの結果次第では次節にも残留が確定する。小川は「残留争いするチームであってはならない。気を引き締めて戦いたい」と次戦を見据えた。

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