レアル移籍の久保建 壮行セレモニーで「世界に羽ばたけること誇らしく思う」

 FC東京-横浜Mの試合後の壮行セレモニーであいさつする久保建英
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 「明治安田生命J1、FC東京4-2横浜M」(29日、味の素スタジアム)

 スペイン1部レアル・マドリードへの完全移籍が決定したJ1FC東京の久保建英(18)の壮行セレモニーが試合後に行われた。在籍した2クラブのサポーターから温かい声援を送られた久保は「東京を背負って世界に羽ばたけることを誇らしく思います。東京での時間は一生忘れません」と決意表明した。

 久保の世界への旅立ちを仲間たち、サポーターが盛大に祝った。白いシャツにパンツ姿で“正装”した久保は選手たちが作った花道を通ってピッチへ。自身のこれまでの歩みをまとめた映像をマイクの前に立ってジッと見つめた。そして、まずは横浜Mのサポーターに向かって「半年間という短い間でしたが、自分がこうやってここに立てているのは、マリノスに半年間レンタルできたことが非常に大きいと思っています。感謝しかありません」と謝意を伝えた。

 続いてFC東京サイドに向き直ってあいさつ。「こうやって一人前の選手として、東京を背負って世界に羽ばたいていけることを非常に誇らしく思います。FC東京に在籍した選手であることを誇りに思っていきます」と宣言。「東京に来てからの3年半、4年ぐらいは、(世界に)行きたくなくなるぐらい濃い時間でした」と充実した時間を振り返り「苦渋の決断でしたが、自分の決断に誇りを持って。東京での時間は一生忘れません」。力強く決意を述べて別れを告げた。手を振って場内を回った後には仲間から胴上げされ笑顔を見せていた。

 久保はバルセロナの下部組織出身で、15年の帰国後FC東京の下部組織に所属して17年にトップチームに昇格。この日の対戦相手の横浜Mには18年に期限付き移籍してリーグ戦5試合に出場、1得点を挙げた。今季はJ1首位のチームの主力としてリーグ戦13試合で4得点を挙げた。

 18歳になった今月4日に、FC東京との契約が切れて、Rマドリードへの移籍が決定。9日には史上2番目の若さとなる18歳5日で日本代表デビューを果たしている。

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