「明治安田生命Ｊ１、神戸２－２大分」（２２日、ノエビアスタジアム神戸）

　神戸が終了間際に大分に追いつかれて、リーグ戦今季２度目の２連勝を逃した。

　フィンク新監督の初陣となった前節のＦＣ東京戦で勝利を飾った神戸。第４子誕生に立ち会うため、スペインに一時帰国している元スペイン代表ＭＦイニエスタはこの日ベンチ入りメンバーから外れた。

　しかし、前半６分。同じ元スペイン代表のＦＷビジャが先制のゴールをもたらした。相手ＤＦ庄司のパスをカットしたウェリントンがダイレクトで縦パス。これに反応したビジャが、ペナルティエリア内で受けると、ダイレクトでシュート。鮮やかな攻撃でゴールネットを揺らした。

　その２分後、思わぬ形で失点する。ＧＫキム・スンギュのトラップミスを相手に奪われると、最後はオナイワに３試合連続となるゴールを許した。

　嫌な形で追いつかれた神戸だったが、同２６分、今度はお返しとばかりに相手のミスにつけ込む。ウェリントンが相手ＧＫのトラップミスを突いて、ボールを拾うと、最後は右隅の角度のないところから、冷静にゴールに流し込んだ。

　神戸は、後半に入っても大分を押し込み、主導権を握り続けた。度重なるビジャのシュートなどで大分ゴールを再三脅かしたが、終了間際となった後半４４分に一瞬のスキを疲れた。スルーパスに反応した途中出場の大分・小林が巧みにトラップすると、ゴール左から右足のアウトサイドで流し込み、ボールはサイドネットを揺らした。１７年まで神戸に在籍した小林に痛恨の同点ゴールを献上した。

　フィンク新監督のホームでの初采配となったが、新体制２連勝を目前にしながら、またしても勝ちきれなかった。