J1神戸 宮城県多賀城市出身のMF郷家は出番なし「来年こそピッチに」
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「明治安田生命J1、仙台1-3神戸」(10日、ユアテックスタジアム仙台)
宮城県多賀城市出身のMF郷家友太(19)が「復興応援試合」として開催された仙台-神戸戦でベンチ入りしたが、出場機会はなかった。
天真小5年だった11年3月11日に東日本大震災で被災した。自宅や学校は高台にあったため津波の被害こそ免れたが、当時所属していた仙台ジュニアのチームメートの母親ら近しい存在を亡くした。
昨季に続き、節目を翌日に控えた10日に行われた一戦。高卒1年目の昨季はベンチ外だっただけに「プロとしてスタジアムに帰ってくるのが一つの目標だった」と出場を熱望していたが、思いはかなわなかった。
試合前の選手紹介で名前が呼ばれた際には仙台サポーターから拍手が降り注ぎ、「うれしかった」と笑みを浮かべた。「試合に出たかった」と悔しさもにじませつつ、「来年こそピッチに立っている姿を見せたいという気持ちが強くなった」と誓いを新たにした。