神戸DFダンクレー0封デビュー 加入発表から5日で期待に応える
「明治安田生命J1、神戸1-0鳥栖」(2日、ノエビアスタジアム神戸)
神戸は新加入DFダンクレー(27)が先発出場し、鳥栖に1-0で勝利。今季初勝利を挙げた。鳥栖は唯一の2連敗となった。浦和は札幌に0-2で敗れ、2季連続の開幕2戦未勝利。名古屋はC大阪を2-0で破り、仙台を2-1で下した横浜Mとともに開幕2連勝とした。J1復帰同士の一戦は松本が大分を1-0で破った。
サポーターが奏でる応援歌「神戸讃歌」が心地いい。DFダンクレーは笑顔を弾ませ、快勝の余韻に浸った。「素晴らしい雰囲気。期待に応えられていいデビュー戦になった」。加入発表からまだ5日しかたっていないセンターバックが防波堤となり、見事に無失点勝利へ導いた。
ブラジル出身、ポルトガル1部で腕を磨いてきた27歳はこれが初戦とは思えないほど、チームになじんでいた。187センチ、80キロの屈強な肉体、しなやかな身のこなし、的確なポジショニング。高い守備力で最終ラインを引き締め、鳥栖の元スペイン代表FWフェルナンドトーレスにも仕事をさせなかった。
足元の巧みさも目を引いた。後方から丁寧にパスをつないで「バルサ化」を進めるチーム方針を体現。前半34分にはFWビジャに縦パスを通し、好機を演出した。「(縦パスは)自分の持ち味。きょうは(チームが)ずっとやりたかった形をポジティブに見せられたと思う」。前線を彩る「VIP」だけじゃない。新助っ人「D」もきっと、欠かせぬ存在になる。