関学50年ぶり出場を飾れず 常連校・星稜に零敗…経験値の差大きく
「全国高校サッカー選手権・1回戦、星稜2-0関西学院」(31日、千葉県柏の葉公園総合競技場)
半世紀ぶりに帰ってきた選手権のピッチはどこかいつもと違っていた。50大会ぶり出場の関西学院(兵庫)は前半6分、ゴール前の混戦から失点。その後は耐えながら好機をうかがったが、後半16分に左CKで差を広げられた。結局シュートはMF林主将(3年)の1本のみ。平常心を強調して試合に臨んだが、山根誠監督(62)は「50年ぶりは初出場と一緒。立ち上がり5分で経験値の差が出た」と無念の表情を浮かべた。
見えない重圧がイレブンを襲った。会場の雰囲気や周囲の期待、全てが別次元だった。さらに相手の星稜(石川)は14年度大会を制した強豪校。GK衣笠吉彦(2年)は「いつも通りセーブできればPK戦までいけた。(重圧を)自分の中で処理できなかった」と唇をかんだ。
とはいえ先発11人中7人が1、2年生。指揮官も「今後の糧にしてほしい」という。「来年絶対に勝ちたい」とGK衣笠。もう50年も待つわけにはいかない。高い高い全国の壁をぶち破りに戻ってくる。