鳥栖社長が語るFトレス争奪戦 金銭面は米、中などが「はるかに上では」

竹原稔代表取締役のパフォーマンスに上機嫌の鳥栖・フェルナンドトレス=東京都千代田区の帝国ホテル(撮影・堀内翔)
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 サッカー元スペイン代表FWフェルナンドトレス(34)が15日、都内で行われたJ1鳥栖への新加入記者会見に出席した。同席した竹原稔社長は感無量の面持ちで「本当にうれしい。シンプルな言葉でしか答えようがないです。神の子(エル・ニーニョ)と言われたトーレス選手を引き受ける責任も感じております」と思いを語った。

 竹原社長にとっては紆余曲折を経ての満願成就となった。フェルナンドトレスは4月に下部組織から通じて所属していたスペインのアトレティコ・マドリードからの退団を表明。フェルナンドトレスは会見で「一番最初に関心を示してくれたのはサガン鳥栖でした」と会見で明かしているが、同時に「考える時間がほしい」とも伝えており、数か月間は待つ立場だったことがうかがえる。そこで、鳥栖は待ち、一時は破談報道も出た中で契約にこぎつけたことになる。

 会見後も報道陣の取材に応じた竹原社長は、契約の“規模感”についての質問にも、「お金だったらアメリカとか中国、オーストラリアの方がはるかに、はるかにはるかに上だったんではないでしょうか。そういうところでは決めていないと彼を見ていても思うので」と語った。本人が長年プレーしたスペインの名門アトレティコ・マドリードを退団するにあたり欧州でプレーしないことを決めていたこと、一番最初にオファーがあったこと、日本という異文化に家族単位で触れる機会があったこと、強豪国・強豪クラブでの経験を鳥栖を通じて日本に注入できることなどがこの日の会見では移籍の要因として明かされた。

 会見の最後には降壇しようとするフェルナンドトレスを引き留めて、社長は巻物のような書物を手に取った。その中には「ありがトーレス」の書が太くしたためられていた。加入決定発表時の「誤報じゃないよ。ほんトーレス」に続くダジャレシリーズ第2弾ではあるが、社長の偽らざる胸の内をにじませていたのだろう。

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