ワールドカップ(W杯)ロシア大会が6月14日に開幕し、6大会連続出場の日本は1次リーグ初戦(同19日)でコロンビアと対戦する。日本は過去のW杯で南米勢に1分け3敗と勝ちがなく、コロンビアには前回大会で1-4と大敗した。なぜ日本は南米に勝てないのか。2006、10年大会に出場した駒野友一(36)=福岡DF=に聞いた。
駒野がW杯で南米勢と戦ったのは、2010年の決勝トーナメント1回戦のパラグアイ戦。ファンにとってはPK戦で外した場面が印象的で、駒野も「結果を求めて日々練習するためにも、忘れてはいけない場面」と強く胸に刻んでいる。
0-0で終えた120分間の戦いは「チームとしての守備はうまくできた」と無失点を評価する。その一方で「ボールを回させてくれるけどペナルティーエリアの中では簡単に仕事をさせてくれなかった」と相手の堅い守りに脱帽した。
シュート数は日本が12本、パラグアイは13本。だが守備でGKと1対1になるピンチに陥り、攻撃面では決定機をつくれなかった。「ボールへのアプローチが速く、シュートコースを限定された。相手の方がサッカーを知っていた」と質の高さを痛感させられた。
06年W杯のブラジル戦は出場機会がなかったが、日本の先制後、目の色を変えてきた“王者”に圧倒された。「スイッチが入るように、プレーの精度が明らかに変わった。南米のチームは急にスイッチが入る。その変化も対応しづらい」
南米勢対策には主導権を握ることが必要だという。「情報が少ない初戦は引いて堅く守りがちだけど、引いてしまうと何もできずに体力を消耗する。全員で同じイメージを描き、前線からプレッシャーをかけたり、前線にくさびのパスを入れたりしてスイッチを入れてほしい」。今も日本代表復帰を狙うベテランは「(今回の監督交代で)チャンスが来ましたよ」と得意のクロスとFKを磨いている。