J王者川崎はACL黒星発進 元ブラジル代表そろえる上海上港に屈す

 前半、好機を逃し、頭を抱える川崎・中村=等々力
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 「アジアCL・1次リーグ、川崎0-1上海上港」(13日、等々力陸上競技場)

 アジア王者を決めるACLの1次リーグ初戦が行われ、F組の川崎はホームで上海上港(中国)に0-1で敗れた。前半23分、一瞬のスキをつかれて相手FWエウケソンに先制点を許すと、その後の反撃は実らず。次戦は20日にアウェーで蔚山(韓国)と対戦する。

 悔しい敗戦となった。10日に敗れたゼロックス杯・C大阪戦から、攻守両面で改善は見られたが、最後の最後までゴールが遠い。相手を4本上回った12本のシュートはいずれも空砲。「向こうはワンチャンスを決めて、こっちは外した。いろいろ話すこともあるけどそこに尽きる。サッカーの鉄則だと思う」。MF中村は悔しさをにじませた。

 ホームに迎えたのは昨季のACL4強で、FWフッキ、MFオスカルといったブラジル代表経験を持つビッグネームをそろえる強敵。鬼木監督が「相手の強力なFWに対してチームで対策するという部分も選手はよく理解してやってくれた」と振り返るように、強烈な攻撃力に対して粘り強い守備を見せた。だが、前半23分にミスでボールを失いスローインを与えると、そこから失点。指揮官も「自分たちのつなぎ方で苦しい形のスローインになっている。そこは改善しないと」と話した。

 だが、最も悔やまれるのは攻撃面。前半33分、DFエウシーニョの右クロスを中村が頭で合わせるも、相手GKのビッグセーブに阻まれる。さらに後半26分にはFW大久保のスルーパスを受けたMF家長が相手GKと1対1の絶好機を迎えるも、シュートは無情にも枠外だった。

 中村は「何もできなかったわけではないので、下を向く必要はない。負けているので結果としては悪いが、このグループをこのサッカーで突破するという自信もつかめた」と前を向く。修正を繰り返し、上昇気流に乗る。

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