浦和あっけなく幕…レアル戦を前に終戦 柏木「情けない」
「クラブW杯・2回戦、浦和0-1アルジャジーラ」(9日、アブダビ)
初戦を迎えたアジア王者のJ1浦和は開催国枠出場のアルジャジーラ(アラブ首長国連邦)に0-1で敗れた。12日の5位決定戦に回り、アフリカ王者のウィダド・カサブランカ(モロッコ)と対戦する。FW本田圭佑(31)が所属する北中米カリブ海王者のパチューカ(メキシコ)は延長戦の末にウィダド・カサブランカを1-0で退け、12日(日本時間13日未明)のグレミオ(ブラジル)との準決勝に進出した。
10年ぶりの世界への挑戦はあっけなく幕を閉じた。アジア王者として今大会に臨んだ浦和は、初戦の準々決勝で開催国枠で出場した同じアジアのアルジャジーラに敗戦。MF柏木は「情けない試合をやってしまった」と唇をかんだ。
警戒していた速攻で仕留められた。0-0で迎えた後半7分、相手の逆襲を受けると、DF阿部、槙野の間に鮮やかなスルーパスを通され、FWマブフートに決められた。「一瞬の隙を突かれて失点しないように」という指示を出していた堀監督は「自分たちのミスから失点した」と悔やんだ。
内容では相手を上回った。ボールを支配し、狙い通りに両サイドから相手を崩す場面もつくった。だが、前半の絶好機をFW興梠が外すなど、ゴール前での精度を欠いた。FW武藤は「ゴールを決め切れない部分が出てしまった。相手の策にはまったゲームだった」と嘆いた。
勝てば実現していた欧州王者の名門、レアル・マドリードとの対戦もなくなった。槙野は「楽しみにしていたし、やりたかった。かなり大きな傷を負ってしまった」と落胆を隠せなかった。