「明治安田生命Ｊ１、新潟－Ｃ大阪」（２日、デンカビッグスワンスタジアム）

　Ｊ１Ｃ大阪の日本代表ＦＷ杉本健勇（２５）が自身初のハットトリックで単独得点王と“黄善洪超え”を狙う。１日、最終節新潟戦（２日、デンカＳ）に向けて大阪市内で最終調整。現在２２得点で興梠（浦和）と小林（川崎）に２点差をつけ、得点王争いで優位に立つ杉本は「絶対に単独（得点王）がいい」と、新潟戦でもゴールを積み上げるつもりだ。

　既に１３年のＦＷ柿谷（２１得点）を上回り、Ｃ大阪の日本人選手ではＪ１シーズン最多得点とした杉本は新たな勲章に挑む。得点王となればＣ大阪では９９年の元韓国代表ＦＷ黄善洪以来２人目。さらに黄善洪が同年に記録したクラブのＪ１シーズン歴代最多得点（２４得点）の更新も狙う。最終戦で自身初のハットトリックを達成すれば２５得点でクラブの歴史を塗り替えることになり、「記録を抜きたい。まだチャンスはある」と力を込めた。

　降格が決定した最下位新潟相手とはいえ「簡単な試合には絶対にならない。しっかり決めて勝ちたい」と表情を引き締めた。今季大ブレークを果たしたストライカーが、これ以上ないストーリーでリーグ戦を締めくくる。