長崎がクラブ初J1昇格 ジャパネットの支援で経営危機から復活
「明治安田生命J2、長崎3-1讃岐」(11日、トランスコスモススタジアム長崎)
長崎がホームで勝利し、クラブ初となるJ1昇格を決めた。勝ち点を77に乗せ、自動昇格となる2位以内を確定させた。すでに、優勝は湘南に決まっている。
試合前に昇格を争う名古屋が敗れ、福岡が引き分けたため、長崎は勝てば自力でJ1昇格が決まるという条件でキックオフを迎えた。前半27分、右サイドからのクロスに乾が体で押し込み先制した長崎だったが、後半17分、讃岐・木島に同点ゴールを許してしまう。
サポーターが祈るような思いで応援する中、後半28分、右サイドからのクロスがこぼれたところを前田が走り込みシュート。チーム最古参の32歳が丁寧に送り出したボールは糸を引くようにゴールに吸い込まれた。同37分には翁長がダメを押すゴールを挙げた。
決勝ゴールの前田は「ほっとしました。結果を知っていたので勝てば昇格というのがあったんですけど、目の前の相手に勝利することだけを考えようとみんなと話していました。最高の雰囲気を作ってくれたので、これを続けられるように僕らが頑張っていかないといけないと思います。チームみんなで頑張った結果だと思うので、またイチから頑張りたいと思います」と語った。
高木監督は「決まってからは荷が下りました。言葉に言い表せない感動はあるんですけど、月並みな言葉ですけど、ありがとうございましたというので今の気持ちは精いっぱいです」と思いを述べた。
長崎は今年春に経営危機が発覚。通信販売「ジャパネットたかた」のジャパネットホールディングスが100%子会社化する形で支援に乗り出し、創業者の高田明氏が社長に就任したことが話題になった。