「Ｗ杯ロシア大会欧州予選プレーオフ、クロアチア４－１ギリシャ」（９日、ザグレブ）

　ホームアンドアウェー方式の第１戦の２試合が行われ、クロアチアがギリシャにホームで４－１と快勝した。クロアチアは前半にモドリッチのＰＫで先制するなど３－１とリード。後半早々にもクラマリッチが１点を追加した。もう１試合はスイスがアウェーで北アイルランドに１－０で勝った。後半１３分にＰＫで先制し、そのまま逃げ切った。両カードの第２戦は１２日に行われる。

　Ｗ杯本大会出場に大きく前進する勝利が決まると競技場内は早くもお祭りムードに包まれた。クロアチアはギリシャに４－１で快勝。ダリッチ監督も「本当に素晴らしい試合だった。選手とファンに感謝したい」と笑顔で話した。終始主導権を握り、試合巧者のギリシャを寄せつけなかった。

　前半１０分すぎ、相手のミスからＮ・カリニッチがペナルティーエリア内で倒されてＰＫを獲得。主将のモドリッチが決めると、一気に勢いに乗った。３－１で迎えた後半開始早々にチームの４点目を挙げたクラマリッチも「まさかこれだけの点差で勝てるとは」と驚く大勝だった。

　今回の予選は後半につまずき、プレーオフ出場にも黄信号がともった。１０月の最終戦前に前監督を解任。だが「元々、いい選手はそろっている」というダリッチ監督の下でチームは息を吹き返し、Ｗ杯切符獲得まであと一歩と迫った。それでも指揮官は１２日の第２戦に向け「まだ半分。０－０のような気持ちで臨みたい」と手綱を引き締めた。