本田 豪州撃破へ「あえて強気」 出場権勝ち取った4年前の再現狙う

 「W杯アジア最終予選、日本-オーストラリア」(31日、埼玉スタジアム2002)

 サッカーのW杯ロシア大会アジア最終予選で6大会連続の本大会出場まであと1勝に迫った日本代表は28日、さいたま市内でオーストラリア戦(31日、埼玉)に向けた合宿2日目の練習を行った。この日に合流したFW本田圭佑(31)=パチューカ=は大一番に向けて「慎重さより強気がテーマ」と発言。自身のPK弾でW杯ブラジル大会出場権を勝ち取った4年前の再現を狙う。

 腹をくくっている。勝てば天国、負ければ地獄の大一番を前に、本田は静かに口を開いた。

 「この試合は僕だけじゃなくチームが強気でいけるかどうか。大事な試合でこそ、慎重さより強気。テーマはそこになる。あえて強気という言葉を前面に出していきたい」

 真意こそ明かさなかったが、日本と自身の置かれた状況が本田を駆り立てる。日本はW杯予選で、オーストラリアに2敗5分けと一度も勝利したことがない。さらにオーストラリアは、アジア王者として各大陸王者が集った6月のロシアでのコンフェデ杯にも出場している。本田は「過去1、2年の日本とオーストラリアの出来を比べると、4年前と明らかに評価が違う」と、相手を格上と認めるかのような言葉を発した。

 本田自身も右ふくらはぎの肉離れの影響で、リーグ戦は開幕から5試合ベンチ外。22日のベラクルス戦でデビュー弾を決めたが、25日のティファナ戦は途中出場と今季フル出場はなく、ハリルホジッチ監督も本田のコンディションを疑問視している。今回は27人の招集で、右FWの先発の座を久保に奪われた状況だが「僕は11人の招集でも入るつもり」と、自らを奮い立たせるかのように“強気”に言い放った。

 4年前の13年6月4日。オーストラリア相手に、同じ埼玉スタジアムで0-1から同点に追い付くPK弾を決めてブラジルW杯出場権を勝ち取った。日本中がその再現を期待する。「もちろん期待を感じるし、期待に応えられるように準備する。駆け引きは本当にない。思い切って強気でやるだけ」。再び繰り返した「強気」を大舞台で体現する。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サッカー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    スコア速報

    ランキング(サッカー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス