「明治安田生命Ｊ１、柏１－０浦和」（４日、カシマサッカースタジアム）

　柏が８連勝で首位を守った。勝利の立役者は小さくガッツポーズした。「チームを救うことができて良かった」。ゴールに鍵をかけた柏の日本代表ＧＫ中村航輔（２２）は、誇らしげに振り返った。

　ビッグセーブの連発だった。前半３７分には、エリア外からの強烈ボレーを両手ではじき返すと、後半１４分、同２８分には至近距離からのシュートも俊敏な反応でストップ。チームを８連勝に導いた。

　後半４分にはＰＫのピンチ。相手のＦＷ興梠が枠を外したが、緻密な駆け引きもあった。「スカウティングもあったし、リオ五輪でも一緒だったので情報はあった」。ＧＫの動きを見てから打つ興梠を相手に、キックの瞬間に、右足でダミーステップを踏んで惑わせた。

　５日からは日本代表に合流。「結果だけを求めて戦っていく」。若き守護神は、どこまでも頼もしい。