川崎・阿部がV弾! 攻守に躍動 G大阪から新加入
「明治安田生命J1、磐田0-2川崎」(14日、ヤマハスタジアム)
今季新加入したFW阿部浩之の攻守両面の活躍でJ1川崎が今季初のリーグ戦連勝を飾った。
まずは攻。0-0で迎えた後半6分、小林のスルーパスに呼応して、相手DF陣の背後に抜けると、右足でゴール右隅に流し込んだ。「オフサイドかなと思ったけど、どうせなら打っとこうと思って」とおどけたが、「(事前に磐田は)守備ラインを上げてくると聞いていた。GKも見えていた」。わずか数秒間のゴールシーンには確かな狙いと判断、冷静さが詰まっていた。
守備でも「1点勝負と思っていた。(先に)取られたらしんどいし、どれだけ前から(相手ボールを)追えるかがテーマだった」。ときには自陣深くまで戻り、ボール保持者に執拗(しつよう)に絡んで奪い取った。
2014年にG大阪が3冠を達成したときの主力。「(代表経験もある)ヤット(遠藤)さんや今野さんとやらせてもらう中で(刺激を受け)、より考えてプレーするようになった。それが今に生きている」。古巣での濃密な時間で培われたものを、請われてやってきた新天地に余すことなく還元している。