「欧州ＣＬ・１回戦第２戦、バルセロナ６－１パリ・サンジェルマン」（８日、バルセロナ）

　第１戦を０－４で落としたスペイン１部リーグ、バルセロナが本拠地での第２戦に大勝。欧州で最大の勝ち点差からの逆転劇で準々決勝に進出した。

　４点取って、やっと２試合合計で同点に落ち着く厳しい状態だったが、３分にＦＷルイス・スアレスが先制ゴール。４０分にオウンゴールで２点目を挙げ、後半５分にはＦＷネイマールが勝ち取ったＰＫをＦＷメッシが決めて、３－０と目標達成が現実的なところまで近づいた。

　しかし、後半１７分に地元ファンで湧くスタジアムが凍りつく 。パリ・サンジェルマン（ＰＳＧ）のＦＷカバーニに１点を返されて３－１に。２試合合計は３－５となり、アウェーゴール換算から逆転するには３点が必要な状況に。ＰＳＧにとっては限りなく、勝ち抜けに等しい得点となった。

　消沈したバルセロナの勢いをよみがえらせたのが後半４３分のネイマールのＦＫからのゴール。さらにロスタイム１分にＦＷルイス・スアレスが得たＰＫをネイマールが決めて５－１、ロスタイム５分まであと数秒のところでネイマールが送ったラストパスに、ＭＦセルジロベルトが足を投げ出し６点目を決めた。

　途中出場から主役になったセルジロベルトが「どうやってゴールしたのか分からない。全力で飛び込んだだけ」と言えば、４ゴールに絡んだネイマールは「僕がプレーした中で最高の試合。この先忘れることはないだろう」と話した。ＤＦピケは「明日も練習があるけど、今からお祝いに行く」と興奮して、とても眠れる状態ではないとした。

　戦前に６点取ると宣言していたルイスエンリケ監督は「これぐらいのレベルになれば相手チームも１点ぐらい入れるってことを考えてのこと」と説明。見事な巻き返しについて、監督は「これは信念の勝利。特に第１戦の後もそれを失わず信じてくれた人たちに捧げたい」と高揚した様子で話した。