東海大仰星アベックVへ!U19日本代表のGK広末の右足封じる

 「サッカー・全国高校選手権・準決勝、東海大仰星-青森山田」(7日、埼玉スタジアム2002)

 初の決勝進出を懸け、優勝候補の青森山田と対戦する東海大仰星(大阪)は6日、さいたま市内で約2時間半の最終調整を行い、青森山田GK広末陸(3年)のキック対策を入念に行った。

 守護神の右足を封じて、東海大仰星が2戦連続の金星を手にする。青森山田GK広末はFC東京入りが内定しており、日本が無失点で初優勝を飾った昨年のU-19アジア選手権でも1試合に出場した世代随一のGK。正確で距離の出るキックには定評があり、攻撃の起点となっている。

 「リズムに乗らせないようにしたい」と話す中務雅之監督(34)が授けた秘策は前線からのハイプレス。戦術練習ではGKがボールを蹴ろうとした瞬間、最前線のFW藤山海星(2年)らが猛烈な勢いで圧力をかける形を何度も繰り返した。「他のチームは自由に蹴らせていた。かなりコースを限定できる」と藤山。他にも青森山田MF郷家(ごうけ)のロングスロー対策を行うなど、守備練習に時間を割いて入念な準備を施した。

 大一番に頼もしい援軍も加わる。準決勝は高校ラグビー決勝と同日開催となるが、一部生徒200人が大阪から応援に駆け付ける。また、同校OBでG大阪DF藤春も来場予定。主将のMF松井修二(3年)は「仰星の誇り。いいプレーを見せられれば」と気合をみなぎらせた。

 青森山田はJユースも参加する高円宮杯U-18チャンピオンシップを制した高校年代最強チームだが、指揮官は「経験の差は重要だが、勝てないかといえばそうではない」と力を込める。決勝に進出すれば選手権が首都圏開催となった76年度以降大阪勢として初の快挙。番狂わせを虎視眈々(たんたん)と狙う。

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