五輪代表 神戸岩波、復活フル出場も3失点

 「J1、横浜M3-2神戸」(13日、日産スタジアム)

 左膝を負傷していた神戸のリオデジャネイロ五輪日本代表DF岩波拓也(22)が、横浜M戦で約2カ月ぶりに実戦に復帰した。チームは2-3で逆転負けした。川崎は新潟に3-2で競り勝ち、浦和は仙台を1-0で下した。川崎と横浜Mが首位に並び、得失点差で浦和が3位。

 大歓声を浴びる喜びも、目の前で失点する悔しさも、味わえるのは、この舞台に帰ってきたからだ。先発復帰した神戸の岩波は90分間、戦い続けた。2点を先制しながらの逆転負けに「もったいない」と話したが「90分間経験できたことはプラス」と前向きだった。

 5月21日のトゥーロン国際大会・パラグアイ戦で、左膝内側側副靱帯(じんたい)を損傷。全治6週間と診断された。懸命のリハビリを経て、五輪までには復帰が見込まれるという“希望枠”での選出。早期復帰は絶対条件だった。

 待ちに待った試合開始の笛が鳴ると、心にあった不安も自然と消えた。「個人としては思っていたよりプレーできた。2-0まではイメージ通り、やらせなかった」。あえて相手に力強く当たりにいくことも意識した。

 最終ラインでコンビを組むDF伊野波からはリハビリ中、何度も「自分は(北京)五輪の最終予選には出たけど、本大会に行けなかった。その分、お前には五輪に行ってもらわないといけない!!」と激励された。「楽しくやれた部分はある」と岩波。ピッチに立てる喜びをかみしめた。

 神戸の在籍選手として、五輪代表入りは初。ほろ苦い復帰戦となったが、次戦のホーム・湘南戦(17日)を経て、万全の状態でリオへと旅立つ。

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