G大阪新スタジアムお披露目で3発祝砲

 「G大阪3-1名古屋」(14日、市立吹田サッカースタジアム)

 J1G大阪の新本拠地として、大阪府吹田市の万博記念公園に昨秋完成した4万人収容の「市立吹田スタジアム」で、こけら落としとなる名古屋戦が行われ、G大阪が勝利した。日本で初めてクラブ主導で企業や個人から寄付を募り、約140億円で建設されたサッカー専用球場には3万5271人が詰めかけ、門出を白星で飾った。最初の公式戦は、28日に行われるリーグ第1節最終日の鹿島戦となる。

 募金で作られた“みんなのスタジアム”が、ついに披露された。満員の観衆による「HOME OF GAMBA」の人文字に迎えられ、G大阪が新スタジアムでの初戦を白星で飾った。

 最初の得点は前半26分、MFアデミウソンのクロスからのオウンゴールだった。同36分には、新加入のMF藤本のFKをMF今野が押し込んだ。後半21分にはDF丹羽が、MF宇佐美のCKを頭で合わせた。新戦力を試しながら手にした一勝だ。

 観客席とピッチの距離はサイドラインからは7メートル、ゴール裏からは10メートルと近い。丹羽は「サポーターが喜んでいるのが目の前で分かる。気持ちよかった」と興奮気味に話せば、宇佐美も「よくも悪くも声がすごい。比較的、友好的でしたけど」と、大声援を肌で感じ取った。

 発光ダイオード(LED)の照明で緑の芝生は、より一層映えていた。選手の評判は上々で、主将のMF遠藤は「雰囲気も良く、やっている方はモチベーションが上がる以外、何もない」と絶賛。ベンチは客席に埋め込まれる形になっており、長谷川監督は「近いので、後ろを見るのが怖かった」と冗談半分で振り返った。

 一方で、観客席との距離の近さから、GK東口は「声でのポジション修正が難しい。コーチングを考えないと…」と頭を抱えた。本拠地だった万博記念競技場よりも、距離が近い感覚がするという宇佐美も「利点を生かすためには、もう少し時間が必要」と話した。

 手探りの始動となったが、遠藤は「新スタートではないけれど、タイトルを重ねていきたい」と意気込んだ。サッカーの聖地とするべく、G大阪が新たな歴史を刻み始めた。

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