Ｊ１のＦＣ東京は１４日、都内で、ファン約４００人に公開する形で新体制記者発表会を開催した。２０１０年シーズン途中以来５年４カ月ぶりの“帰還”で指揮を執る城福浩監督（５４）は「苦しい時期もあるだろうが、最後に皆さんと喜び合えたらと思う」と悲願のＪ１年間王者に向けた意気込みを語った。

　元韓国代表ＭＦの河大成（ハ・デソン、３０）、ＭＦ水沼宏太（２５）＝前鳥栖＝ら新加入選手とともに登壇した城福監督。会場を埋め尽くしたファンを前に自然と就任あいさつにも熱がこもる。

　「それこそ、毎日、頭から湯気が出るような練習をして、目の前の一戦の勝ちにこだわる」と選手の今まで以上の発奮を望んだ。

　今季目標の最優先はＪ１年間王者の座。ＦＣ東京は過去、ナビスコ杯を２回（０４、０９年）、天皇杯を１回（１１年度）制しているが、Ｊ１では昨季などの年間４位が最高位だ。

　城福監督は「まだ頂に立って景色を見たことがない。それを見ずして選手、監督（のキャリア）を終えられない。立ったときにどんな景色が見えるのか見てみたい」と決意を表明した。